交通事故の弁護士依頼で後悔しないために
交通事故の被害者になってしまったら、早めに弁護士へ相談するのがおすすめです。弁護士に交渉を依頼すると、相手から受け取れる示談金が増えたり、交渉や裁判をスムーズに進めることができるというメリットがあります。
しかし、場合によっては、弁護士に依頼しても期待通りの結果とならず「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうケースもあるでしょう。
今回は、弁護士への依頼で後悔しないために、弁護士に依頼したことを後悔してしまうケースと後悔しないための対処法を解説します。
弁護士に依頼したことを後悔してしまうケース
弁護士に依頼したことを後悔してしまうケースとしては、次のようなものがあります。
- 当初の説明と異なる結果になってしまった
- 弁護士費用が高額で手元にお金が残らなかった
- 弁護士とスムーズなコミュニケーションが取れなかった
ここからは、それぞれのケースについて、具体的な内容と後悔してしまう原因を解説します。
当初の説明と異なる結果になってしまった
弁護士に依頼する際は、どのような結果になりそうか、どのくらい時間がかかりそうかなどを事前に確認するケースが多いでしょう。もちろん、弁護士であっても、確実な見通しを立てられるわけではありません。しかし、当初の説明と全く異なる結果になってしまうと、弁護士に依頼したことを後悔してしまうでしょう。
弁護士が事件の依頼を受ける際に結果を保証することはありません。弁護士は、相談の段階で依頼者に事件の「見込み」を伝えます。しかし、弁護士に同様のケースでの経験が不足していたり、事件の見通しが甘かったりすると、当初の「見込み」とは大きく異なる結果になる可能性があります。
「こんなはずではなかった」と後悔する可能性を減らすには、交通事故の解決実績が豊富な弁護士を選ぶことが重要です。
弁護士費用が高額で手元にお金が残らなかった
弁護士に依頼して、相手方から受け取れる示談金が増えたとしても、弁護士費用が高額で手元に残るお金はほとんど変わらないこともあります。場合によっては、交渉で増額した金額よりも弁護士費用の方が高く、費用倒れになるケースもあります。これらのケースでは、弁護士に依頼したことがプラスにならず、依頼したことを後悔してしまうでしょう。
弁護士に依頼する際は、相談の段階で弁護士費用を十分に確認してください。弁護士費用特約に加入している場合には、弁護士費用に不満を感じる可能性は低くなるでしょう。
当事務所では、弁護士費用特約に加入していない方でも安心して弁護士に依頼できるように、「損をさせない特約」を用意しています。
弁護士とスムーズなコミュニケーションが取れなかった
事件が解決するまでに、弁護士とスムーズなコミュニケーションが取れなかった場合、結果と関係なしに弁護士に依頼したことを後悔する可能性があるでしょう。
弁護士に依頼しても、すぐに事件が解決するわけではありません。事件の解決までは、弁護士から経過報告を受けたり、今後の見込みについて説明を受けたりして、経過を見守ることになります。その際、弁護士とコミュニケーションが取れず、十分な説明を受けられなかったり、疑問が解消できないと不安・不満が積み重なっていくことでしょう。
弁護士に依頼したことを後悔しないための対処法
弁護士に依頼する方は、事件が解決するまで不安を抱えています。安心して手続きを進めて、後悔のない結果を得るには、弁護士選びが重要です。
弁護士に依頼したことを後悔しないための対処法としては、次の3つが挙げられます。
- 無料相談を利用して弁護士を比較する
- 相談時に見通しや費用をよく確認する
- 早めに相談する
それぞれの対処法について詳しく解説します。
弁護士の選び方については、こちらの記事でも詳しく解説していますので併せてご確認ください。
無料相談を利用して弁護士を比較する
交通事故の相談については、多くの法律事務所が無料相談を実施しています。弁護士選びで後悔しないためには、無料相談で複数の弁護士を比較してみるのが良いでしょう。
弁護士を比較する際は、事件の見通しについての回答はもちろんのこと、過去の経験や実績も重要な比較要素となるでしょう。また、弁護士との相性も重要です。実績豊富な弁護士でも、「何となく話しにくい」「質問しにくい」と感じるのなら、相談しやすい弁護士を選ぶことをおすすめします。
相談時に見通しや費用をよく確認する
弁護士に相談する際は、事件の見通しや弁護士費用について十分に確認してください。
「こんなはずじゃなかった」と後悔する原因としては、見通しや費用の問題が多くなっています。後で違ったと思わないためには、依頼する前の相談で、疑問点を残さないようにしましょう。
早めに相談する
交通事故の被害者になってしまったら、早めに弁護士に相談するのが重要です。
早めの相談には、事故の治療方針を相談できる、証拠を収集しやすい、不利な合意を防げるなどのメリットがあります。早めに相談することで最善の結果を得られる可能性が高くなるので、弁護士への依頼を後悔する可能性も低くなるでしょう。